感想:『袖にたゆたう』井筑かなお様

2018年9月9日日曜日

Lilium Dream Mission 01 プリンセス・プリンシパル 感想

t f B! P L

Game of Missionに登場するとステファニー(愛称ステフ)とソフィがメインの作品です。

ソフィは夢をかなえるために日々研究を進めています。ようやく完成に近づいたそれが壊れたならまだしも壊されたのだから思わず感情が爆発するのもするのもしかたがありません。「まだ研究つづけてるの?」「ここで止めるくらいなら死んだ方がましよ」怒りをあらわにしたソフィにステフは静かに謝罪を言い渡します。いつものように笑顔を浮かべて。

後日、ひとりになったステフは自分を吐露します。彼女の心の一番底にある感情が、彼女に笑顔というペルソナを張り付けさせているのです。そうしなくては前に進めず、そうでなくなったらどうすればいいのか。思わず足を止めた彼女の手を掴むのはソフィ。壁が取り払われたからこそソフィの顔を見て言えた飾りのない思いに、ソフィは想定外の言葉を返します。

如月氏の証言がもしかすると嘘なのではないかなどと勘繰ってはいけません。大切なのはそれがふたりの距離をほんの少しでも確実に縮めてくれたことなのです。それ以外――たとえば如月がどういう目にあうのか――は大したことではないのです。

スパイという関係だからこそお互いの目を見て、口を開く。そんな当たり前がより輝いて見える素敵な作品です。

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