感想:『スパイはひだまりの夢をみるか?』ヒノタロウ様

2018年9月16日日曜日

Lilium Dream Mission 01 プリンセス・プリンシパル 感想

t f B! P L

一人称のベアトリスメインのドロベア小説です(未成年の購入・閲覧はできません)。表紙はフミハルインフィニティ様(@FUMIHALinfinity)。

  • カサブランカにて
カタストロフを乗り越えたチーム白鳩はカサブランカにて羽を伸ばしています。ドロシーとともに出かけたベアトリスは夢を語ります。みんなで一緒に過ごす夢を。そんなベアトリスの胸の内を知ることになったドロシーは独りごちます。そんな資格はない、と。

  • 淀みにたゆたう泡沫の夢
カサブランカを去り、いつもの日常が舞い戻ったドロシーに現実を突きつけるかのような痛みが襲います。自分の掌を黒くそめるそれが、遠くない未来の自分であるかのようにさえ思えて来ます。病床にて見るのはかつていたあの人の姿。黒く染まる空間はいつしか白となり、ドロシーは自分の気持ちに向き合う勇気を抱くのです。夢うつつの区別さえない中、ベアトリスにドロシーは自分の気持ちを伝えます。それが現実であると理解したドロシー。そしてようやく、ふたりの物語がはじまるのです。

  • ひだまりに溶け合うような
ふたりで過ごす、最初の夜。なけなしの勇気と自分のすべてをさらけ出したベアトリスは自分の知らない感覚に驚かされ、ドロシーに何度も啼かされます。それは悲鳴ではなく、歓喜の証。そしてドロシーは驚かされます。ベアトリスはもう子供などではないことに。ドロシーとひとつになったベアトリス。彼女の語った夢はきっと叶うでしょう。なにせ目を開ければすぐそこに、想いを伝えた人がいるのですから。

ベアトリスとドロシー。ふたりのそれぞれの想いを丁寧に紡ぐ、愛あふれる作品です。

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書きたいもの

プリンセス・プリンシパル
・プリンセスとドロシーが協力してアンジェに迫るお話
・ドロシーとベアトリスが子作りに励むお話(現パロ)

少女☆歌劇 レヴュースタァライト
・田中ゆゆ子メインの凛名館もの
・夢大路栞メインのやちしおもの

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