チーム白鳩に主軸が置かれている短編小説が4本収録されている作品です。
「Marble」「最高から二番目の」「Break&Faith」はpixivに投稿されているものの再録、「告白の泉」は書き下ろしのタイトルとなっています。
- Marble
「アルビオンに戻ったら、また人目を気にしなければならなくなるでしょう?」プリンセスの願いはアンジェとふたりだけで同じ時を過ごすこと。ちせと言葉を交わし、ドロシーと空間を共有し、そしてようやくふたりだけの時間ができました。
口から出てくるのはこれまでため込んでいた想い。プリンセスとアンジェ。他には誰もいない状況で、お互いの情意は、お互いをこれでもかと刺激しあいます。
- 最高から二番目の
宴も終わり、プリンセスの部屋までついていくことにしたドロシーは途中でアンジェと対面します。冷たい視線を浴びつつも、ドロシーはプリンセスを託します。彼女はもしかすると、それが最高だとどこか感じ取っていたのかもしれません。
- Break&Faith
最善が何も起きないことであれば、次善は何か起きたとしてもプリンセスに怪我がないようにすること。恐れていた事態が発生し、アンジェは咄嗟の行動に出ます。それがたとえ、激しい痛みが伴うものだとしても。
その後、目を覚ましたアンジェに、プリンセスは詰め寄ります。どうして自分の行動を諫めたのかと。最初は抵抗していたアンジェですが、最終的には口を開くことになりました。「それは……」
- 告白の泉
快作ばかりが詰め込まれた本で、プリンセスとアンジェに焦点を当てながら、彼女たちの周囲にいるキャラクターの活躍の場がしっかりと描写されていて、読み応えのある作品集となっています。