明るいアンプリ本です。
プリンセスに明らかに避けられていると感じたアンジェはプリンセスに振り向いてもらうためにドロシーの助言を信じ、普段ならしないようなことさえします。しかし、プリンセスはそれらを華麗にスルーしただ笑みを浮かべるだけ。
プリンセスの部屋の前で、一縷の望みを託した約束さえかなわないのかと思ったアンジェ。その扉が開き、その理由が明かされます。いじわるの後に待っていたのは愛を紡ぐふたりだけの時間。きっと花占いの結果がなくてもふたりの想いは最初からわかりきっていたのでしょう。ただ、あまりにも近すぎてそれが見えなくなっていただけなのです。
ふたりの関係を再認識することのできる作品でした。
ちなみにタイトルは「エックス」ではなくて「かける」が正解だと思われます。