小説本です。「狙い撃ち」と「ふたつの指輪」で構成されています。表紙からわかるようにアンプリ本です。
- 狙い撃ち
プリンセスとアンジェのふたりは、ふたりでお囃子をBGMにお祭りを堪能しています。見たことのない屋台を前に興奮しているプリンセスと、ほほえましくその姿を見つめるアンジェ。ふと目に留まった射的の屋台でアンジェは腕前を披露することになります。
プリンセスがふとドロシーのことをつぶやくと、アンジェはそれに反応します。それがもどかしく、それでいて内に秘めた優しさを垣間見ることのできる展開となっています。
- ふたつの指輪
気が付けば思っていたよりも時間が経過していて、そろそろ閉幕の時刻。「ねえ、今度はあのお店をのぞいてみたいのだけれども、いいかしら?」プリンセスがそう言い、雑貨屋の様相の屋台でふたりはあるものを見つけます。
それはふたりの薬指にそれぞれ輝く指輪。今のアンジェの唇が触れられるのはその指輪が精いっぱいで、あと一歩を踏み出す勇気が足りないのかもしれません。でも、いつかはきっと――。そんな期待を抱かざるを得ないストーリーとなっています。