小説本です。表紙はなま江様(@bean_cat)。
プリンセスはプリンセスです。でもプリンセスは最初からプリンセスではありませんでした。プリンセスに成るために積み上げてきたものが確かにそこにはあります。それを悪く言えば砂上の楼閣とも言えますし、良く言えば努力の結晶とも言えます。どちらの表現であってもきっとプリンセスは笑顔でスルーするのでしょう。なにせどう評価されるかはプリンセスにしてみれば意味をなさないからです。
プリンセスが懸命に書き綴った文は今、プリンセスの口から言の葉として大切なひとのもとに届けられます。それだけでもあの絶望に等しい日々にほんの少しだけでも笑顔を向けられるようになるのでしょう。そう願わずにはいられません。暗闇の中を歩んでいたからこそ、より輝かしく感じるものです。
それはそれとして、おそらくはドヤ顔で懸命にアピールしたのであろうリリ・ギャビストン嬢がkawaiiと思いました。kawaii!
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