タイトルの通り、ドロシーの勤めている会社に新入社員として勤め始めたベアトリスがメインの小説本……ではあるのですが、それだけではありません。同じ会社に勤めるアンジェがあたかもスパイであるかのように暗躍している様子も描かれています。
どれほどの悪口をたたき込まれても、もしくはたたき込んでもドロシーは平然としています。憎もうにも憎めず、拒もうにも拒めず、断ろうにも断れない――生まれついてのタラシであるかのようなドロシーというキャラクターの持ち味が随所にちりばめられているタイトルとなっています。
もしも続刊するのであれば、ドロシーからすればまだまだ幼いベアトリスが成長していく過程を見てみたいものです。それと"結婚して剣という姓になった"という設定でいいのではないかと思いました。