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少女☆歌劇レヴュースタァライト
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真矢クロ本です。
天堂真矢から放たれた衝撃的な言葉を受け入れたのは西條クロディーヌ。しかしながら、それ以来ふたりの間によそよそしい空気が漂います。
らちのあかない現状を打破するため、クロディーヌは真矢に近づきます。その理由を、言葉の真意をたずねるために。「どうもこういうのは不得手なようです」そうつぶやく真矢はクロディーヌの見たことのない天堂真矢でした。
時とともにふたりの間柄も変化していき、そばにいるのが当然であるかのように同じ空間を、そして熱すらも共有することができるほどに。そんなふたりの関係は生徒でなくなってからも続きます。
タイトルのようにふたりの位置は上へ下へと変わってしまうのかもしれません。それでも、いや、だからこそその瞳は対面にいる相手だけをただひたすらに見つめてしまうのです。
聖翔音楽学園で出会ったふたりにもしかしたらあるかもしれない将来、あるいは可能性。天堂真矢もひとりの人間で、だからこそ強がってしまう一面を描きつつ、その強がりさえも受け入れてしまう西條クロディーヌの器の大きさも描写されている作品です。